[2009-04-04]
にほんの里100選ツーリング7 ▽佐久島・愛知県一色町(48)
▽佐久島・愛知県一色町(48)
蒲郡からほぼ平坦な国道247号線を走り一色港へ。佐久島へは町営の渡船で30分。二つある港のうち西港で下船。この島での目的は家並みと植生。港近くの集落では、島民が民家に黒ペンキを塗り、町並みの景観づくりに取り組んでいる。タイムスリップしたような懐かしい家並みとクルマの通れない迷路のような細い路地、日本の原風景そのものだ。つづいて東港をめざす。道路沿いには、随所にハマダイコンの可憐な花が咲いている。あっというまに東港に着いてしまった。まだ13時、次の出港時間は15時、どう時間をつぶそうかと考えていると天気予報どおり雨が降り始めた。今回のツーリングで初めての雨。乗船するのをやめて、港近くの民宿に泊まることにする。いい休養だ。走行距離30.65km。写真は佐久島西港近くの路地。
雨で時間があるので、書くのを忘れていた走行距離を書いておきます。
> 3-26 111、92km
> 3-27 107、57km
> 3-28 84、49km
> 3-29 92、28km
> 3-30 103、31KM
> 3-31 88、86KM
> 4-1 51、11km
> 4-2 73、37km
> 4-3 98、87km
> 4-4 30、65km
[2009-04-03]
にほんの里100選ツーリング6 ▽川売・愛知県新城市(47)
▽川売・愛知県新城市(47)
スタートから10キロの上り。もうすっかり体が上り坂になれてしまった。そのうちヒルクライムのレースにでてみようかなどと馬鹿なことを考えながら走る。あとは快調に川売地区の近くまでとばす。久しぶりの長いダウンヒル、気温も昨日までとはうって変わって高いようだ。気分最高。川売地区に入る手前の農協でにほんの里100選についてたずねると、近藤治啓さんをたずねるとよく話してくれますよといわれ、近藤さんの家に行ってみると、本人は出かけていて、残念ながらお会いできなかった。奥さんが対応してくれ、お父さんがいればいろいろ話ができるのに、私はよくわからないと言いつつも、この地区の梅の木は1500本、15戸が梅の仕事をしている。うちは毎年5トンほどの収穫がある。青梅、梅干、ジャムとして出荷している。忙しいときはシルバー人材センターの会員にお願いしています。出荷するのは完熟してからなので他の農家より遅い6月中旬になるなどいろいろ説明していただいた。今度は川売の梅を取り寄せて、梅干しと梅ジャムを作ってみようと思う。川売をでて佐久島を目指すも蒲郡で5時30分、目についたビジネスホテルに泊まることにする。自宅をでてからずっと天候に恵まれ、まだ一度も雨に降られない。そのため日焼けし、たいして高くもない鼻の頭は一皮剥け、ひどい顔で参った。走行距離98.87km。
[2009-04-02]
にほんの里100選ツーリング5 ▽根羽村・長野県(43)
▽根羽村・長野県(43)
朝起きて宿の窓から外を見ると南アルプスの聖岳が見える。民宿で屋敷の集落へ行ってみると聖岳とこの本村の展望がいいよと言われ行ってみる。まだ雪が残る聖岳と急斜面にへばりつくように昨日泊まった民宿のある本村の展望が素晴らしい。国道152号を快調に走り天竜村へ。快調に走れたのはここまで。またしても根羽村手前10キロまで延々と上り。根羽村役場の振興課長から100選の話をきく。この村は人口1200人、杉と桧の森林面積が村の面積の90パーセントを占めるという。みどころは月瀬の大杉、ここはぜひ行ってくださいと言われる。キャンプ場がまだオープンしていないので宿の紹介をお願いする。森林組合の職員の家が農家民宿をやっている。電話をいれてくれ泊まれることに。ただ奥さんが用事で夜出かけるので夕食はできない。民宿に着くとご主人が待っていて、月瀬の大杉とスーパーにクルマで案内してくれる。クルマで走っているとどこも森林。森林のなかに村がある感じだ。宿で夕食を食べようとすると居間のほうで一緒に食べようと言われ、サービスでビール、イノシシの肉、野沢菜を出してくれる。役場でいい民宿を紹介してくれた。走行距離73.37km。写真は月瀬の大杉。
[2009-04-01]
にほんの里100選ツーリング4 ▽遠山郷・上村下栗・長野県飯田市(42)
▽遠山郷・上村下栗・長野県飯田市(42)
3月31日川根本町から遠山郷上村下栗を目指すも浜松市水窪(みさくぼ)町で3時30分。商工会で上村までの道路状況と宿泊場所をたずねる。長野との県境まで厳しい上りで多分20キロちかくある、宿もこの町をでると南信濃町まではないという。それではこの町のキャンプ場に泊まるというと、オープンは明日から。宿の紹介を頼むと電話してくれるがなかなか急で一人だとみつからない。4、5件目でやっとみつかる。
翌4月1日水窪町をスタート。いきなり20キロの激坂が待っている。峠まで休み休み3時間もかかってしまった。昨日水窪町に泊まって正解だった。峠を越えてから南信濃町までいっきに下り、ほぼ平坦な道を上村まで。上村自治振興センターで職員から100選のことを尋ねたがどうもピンこない。あきらめて道路状況と宿泊場所をたずねる。下栗までは8キロで激坂、自転車ですかと聞いて首をかしげ、厳しいですよと言われる。宿に電話をいれたが3件のうち2件は電話がつながらない。3件目の民宿も渋っていたが無理にお願いする。民宿まで8キロ、うち6キロは激坂。もう坂はいらない。下栗の里は急斜面にへばりつくように集落と耕地が広がっている。民宿のオバアの話しでは、お茶、そば、二度いも、コンニャク、雑穀類が栽培されているという。今はここも年寄りばかり、若い人はみんなでていってしまう。こんなところだからしかたがない。高校も飯田で下宿しないと行けない。親の負担は大変だ。昔は自給自足。肉は鶏や豚を飼って、それを食べた。米はできないので買った。星が手の届きそうなところに見えるのに雲がでて今夜はだめだね。明日の朝は南アルプスの聖岳が見えるよなど、今日の泊まり客は私ひとりなのでいろいろと話をしてくれる。料理も最高! 走行距離51.11km。31日は88.86km。
[2009-03-30]
にほんの里100選ツーリング3 ▽川根本町・静岡県(46)
▽川根本町・静岡県(46)
清水市から川根本町へ。役場の産業課鈴木係長から話を聞く。この町は人口8000人、面積19000ヘクタール、そのうち7パーセント、1500ヘクタールが森林。森林認証を取得している。柿下さんの森は農水大臣賞を受賞下いるので行ってみるといい。ただここから12キロぐらいで上りだという。泊まるところは決まっているのかと聞かれたので、キャンプ場はないかと聞くと、キャンプ場はいまはまだ開いていないという。旅館を紹介していただき、柿下さんの森を目指す。1時間ほど上ってやっと着く。手入れの行き届いた森だ。今日まで4ヶ所の里を訪ねたが、覚悟のうえとはいえきつい上りばかりだ。ばかりだ。走行距離103.31km。29日は92.28km。
[2009-03-28]
にほんの里100選ツーリング2 ▽石部・静岡県松崎町(45)
▽石部・静岡県松崎町(45)
昨日は今井浜のキャンプ場に泊まり、今日はそこら湯ケ野、松崎を経て石部の棚田に。国道136号線から棚田に向かう道はクルマがすれちがえできないような道で激坂、松崎に着いたのが11時30分、昼飯は石部でとおもったが、食事のできる店もコンビニもない。しかたなくこんなこともあろうかと持っていたパンでしのぐことに。激坂を休み休み上り、棚田近くでおばあちゃんに話しかけてみる。もう年だから畑はやってないという。棚田のことを聞きたいのだがというと、たかはししゅうぞうさんに聞くといい。今畑にいるよ、行ってみなと言われ、棚田に行くと、年輩の男性二人と若い人が数人農作業をしている。たかはしさんですかと声をかけると、そうですと言う。棚田をずっと守ってきたのですかとたずねると、自分は遠洋漁業でマグロをとっていた。マグロの仕事を年でやめてから棚田を守る仕事をしている。民宿もやめるところがでてきてこの地方も観光客が少なくなってしまった。行政も観光資源として一生懸命やっている。そのため棚田のオーナーも増え、今では100数十組になったという。石積みは崩れないのかとたずねると、もう200年以上たつが、今までそのようなことは一度もなかったという。すごいものだ。石部からは国道136号線で戸田のキャンプ場へ。このキャンプ場からは近くに日帰り温泉があり最高。走行距離84.49km。27日は107.57km。
[2009-03-26]
にほんの里100選ツーリング1 ▽小野路・東京都町田市(26)▽上山口・神奈川県葉山町(27)
▽小野路・東京都町田市(26)
▽上山口・神奈川県葉山町(27)
熟年自転車ひとり旅 にほんの里100選を訪ねて のスタートを本日ようやくきりました。花粉症になやまされトレーニングもつまずに。おおよそのコースは太平洋側を南下し、鹿児島から那覇にフェリーで渡り、鹿児島にもどってからは日本海側を北上する予定です。今日は自宅から多摩川自転車道を関戸橋、関戸橋から鎌倉街道を走り町田市の小野路へ行く。小野路では農作業をしていたしばさきさんと話をする。彼女は町田の農協を平成5年に定年退職したという。ここに嫁いだころははこの辺り一帯は水田だったが国の減反政策でみんな米づくりをやめてしまって田畑があれてしまった。最近になって里を見直す動きがでてきてよかったということだった。あとはしばらく世間ばなし。世間ばなしのほうがおもしろかったが、書ききれないないので、、またの機会にしたい。次に目指したのは葉山町の上山口。町田から境川自転車道を藤沢まで走り、海岸線を通って上山口の千枚田。ここでは金魚屋さんと話しをする。彼の話しでは子供のころからくらべるとすっかり棚田が少なくなってしまったという。写真を撮るならあそこがいいよと場所を教えてくれる。ただ地主がうるさい人なので棚田には入らないようにと言われる。今日の泊まりは茅ヶ崎のキャンプ場。走行距離111.92km。
[2009-03-25]
ふれあい、自転車の旅 立川・藤本さん、にほんの里100選めぐり日本一周へ
ふれあい、自転車の旅 立川・藤本さん、にほんの里100選めぐり日本一周へ/東京都
[本文]
立川市の自転車愛好家、藤本完(ひろし)さん(67)が、「にほんの里100選」を訪ねる日本一周の自転車旅行を計画している。各地をめぐって里づくりを知り、里を守る人たちとの出会いにも期待してペダルを踏む。「自然や人と触れ合う旅には、自転車はちょうど良いスピード」。魅力を楽しみながら挑戦する熟年自転車ひとり旅だ。(石川幸夫)
藤本さんは、立川市役所に勤務していた50代後半から自転車の魅力にはまった。
それまでのいわゆる「ママチャリ」からスポーツ用自転車へ。サドルを上げ、タイヤの空気をパンパンに入れて走るとまったく違う乗り物に感じたという。「目からウロコが落ちるほどのカルチャーショック」。以来約10年、自転車の魅力を満喫中だ。単独でのツーリングも数多く重ねており、07年から2年がかりで都道府県をすべて回る日本一周ツーリングを達成している。
今年1月、藤本さんは「にほんの里100選」を知り、意欲を駆り立てられた。同100選は、朝日新聞と森林文化協会が人々の暮らしによって育まれた、すこやかで美しい里を選ぼうと全国から募集し、「景観」「生物多様性」「人の営み」を基準に選んだもの。都内からは町田市の「小野路」が選ばれている。
藤本さんは早速、里に選ばれた各地の役所や観光協会に電話やメールを送り、どこを走れば「里に出会えるか」の情報を集めた。「100選を知り、こんな場所があるんだなと驚いた。各地で里づくりを知り、できれば里を守るキーマンにも会ってみたい」と語る。今月末に立川を出発し、まずは西日本をめぐる予定だ。
藤本さんはこのほかにも、シルクロードの自転車走破を目指している市民団体「シルクロード雑学大学」にも参加し、経験豊富な仲間たちとの交流も大切にしている。
藤本さんが海外で目指すのはユーラシア大陸の横断。すでにポルトガルからローマまでを走破しており、次の機会を準備中だ。その旅の様子を伝え、体験談を通して自転車の楽しさを知ってほしいと、8日まで立川市柴崎町1丁目の柴崎学習館で写真展「熟年自転車ひとり旅 ユーラシア大陸最西端(ポルトガル)からローマまで」を開催中。7日午後6時半からは、同学習館第3教室で講演会を開く。先着50人。
「どんなに苦しくてもペダルを踏み続ければ、いつかは目的地に着く」。人生にも重なる藤本さんのメッセージだ。
=3月7日付け朝日新聞多摩版から
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立川市の自転車愛好家、藤本完(ひろし)さん(67)が、「にほんの里100選」を訪ねる日本一周の自転車旅行を計画している。各地をめぐって里づくりを知り、里を守る人たちとの出会いにも期待してペダルを踏む。「自然や人と触れ合う旅には、自転車はちょうど良いスピード」。魅力を楽しみながら挑戦する熟年自転車ひとり旅だ。(石川幸夫)
藤本さんは、立川市役所に勤務していた50代後半から自転車の魅力にはまった。
それまでのいわゆる「ママチャリ」からスポーツ用自転車へ。サドルを上げ、タイヤの空気をパンパンに入れて走るとまったく違う乗り物に感じたという。「目からウロコが落ちるほどのカルチャーショック」。以来約10年、自転車の魅力を満喫中だ。単独でのツーリングも数多く重ねており、07年から2年がかりで都道府県をすべて回る日本一周ツーリングを達成している。
今年1月、藤本さんは「にほんの里100選」を知り、意欲を駆り立てられた。同100選は、朝日新聞と森林文化協会が人々の暮らしによって育まれた、すこやかで美しい里を選ぼうと全国から募集し、「景観」「生物多様性」「人の営み」を基準に選んだもの。都内からは町田市の「小野路」が選ばれている。
藤本さんは早速、里に選ばれた各地の役所や観光協会に電話やメールを送り、どこを走れば「里に出会えるか」の情報を集めた。「100選を知り、こんな場所があるんだなと驚いた。各地で里づくりを知り、できれば里を守るキーマンにも会ってみたい」と語る。今月末に立川を出発し、まずは西日本をめぐる予定だ。
藤本さんはこのほかにも、シルクロードの自転車走破を目指している市民団体「シルクロード雑学大学」にも参加し、経験豊富な仲間たちとの交流も大切にしている。
藤本さんが海外で目指すのはユーラシア大陸の横断。すでにポルトガルからローマまでを走破しており、次の機会を準備中だ。その旅の様子を伝え、体験談を通して自転車の楽しさを知ってほしいと、8日まで立川市柴崎町1丁目の柴崎学習館で写真展「熟年自転車ひとり旅 ユーラシア大陸最西端(ポルトガル)からローマまで」を開催中。7日午後6時半からは、同学習館第3教室で講演会を開く。先着50人。
「どんなに苦しくてもペダルを踏み続ければ、いつかは目的地に着く」。人生にも重なる藤本さんのメッセージだ。
=3月7日付け朝日新聞多摩版から
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