[2009-06-07]
にほんの里100選ツーリング47 ▽八幡湿原・広島県北広島町(72)
▽八幡湿原・広島県北広島町(72)
6月5日 下関から国道2号で小郡、小郡から国道9号を走り、道の駅長門峡で紹介された島根県との県境、山口県阿東町徳佐駅近くの旅館へ泊まる。走行距離108.80km。
6月6日 阿東町徳佐から道の駅匹見峡へ。朝少し太陽が出ていたので気持ち良くスタート。ところが1時間も走らないうちに小雨が降り始める。天気予報は午後から晴れ、レインウェアを着るほどではないので走り続ける。降ったりやんだり、陰気な雨だ。結局北広島町に近い道の駅匹見峡まで走る。ここで八幡湿原の宿のことをたずねたがよくわからない。これからずっと登坂だし、こんな天気ではやめた方がよい。ここの休憩所は一晩中使えるから、ここに泊まってゆけといわれ、泊まることにする。走行距離79.08km。
6月7日 匹見峡から八幡高原まではいきなり10kmの上り。昨日匹見峡に泊まってよかった。八幡高原ではカキツバタの里で第9回カキツバタ祭が行われている。カキツバタ保護のボランティア活動をされている北広島町の小学校長金田さんに話をうかがう。昭和初期はカキツバタが群生していたが、河川改修工事や圃場整備によって田畑に改良した。ところがその後改良した田畑も休耕田として荒れ地となった。2001年から2ヘクタールの休耕田にカキツバタを植え、カキツバタの里を復活させ、維持しているという。つづいて八幡湿原へ行く。八幡湿原はひとつの湿原を指すのではなく、尾崎谷湿原をはじめ、あちこちに点在している湿原だ。今回訪ねたのは尾崎谷湿原。ここで花の栽培をしている岩田さんから話を聞く。この湿原を保存しようと10人ほどではじめたが、今ではメンバーも3人になってしまった。このため湿原を守るため木を切ったり、笹を刈ったりするのが大変になってきた。それをしないと、湿原の水の量が減るため、湿原を埋めてしまう。昔に比べ湿原の面積も3分の1ぐらいになってしまった。といって嘆いていた。八幡湿原のあと次の目的地島根県斐川町までは今日中には着かないので、共同浴場があったり、町並み保存に取り組んでいるといわれている温泉津(ゆのつ)温泉に泊まることにする。温泉津温泉で地元の人に安い旅館をご存じないですかと尋ねると、ウチの離れに泊まったらと思いがけないないお話し。中島さんといい、息子さんが学生時代に北海道などを自転車で走り、いろいろな人にお世話になったのでという。泊めていただいたうえに、夕食までご馳走になり、なんとお礼をいったらよいのか。素晴らしい人に出会った。次は自分が誰かにお返しをすることだ。走行距離102.51km。
写真は八幡高原のカキツバタ祭、八幡湿原尾崎沼、八幡湿原のレンゲツツジ、カキツバタ。
[2009-06-04]
にほんの里100選ツーリング46 ▽和白干潟・福岡市(84)
▽和白干潟・福岡市(84)
6月2日 対馬市豆酘から厳原港へ。厳原港からフェリーで博多築港へ。博多泊。
6月3日 雨のため博多連泊。
6月4日 博多から和白干潟へ。干潟は潮が引いていないため、干潟の雰囲気はない。それでも一応写真だけは撮っておく。帰ろうとすると地元の人に声を掛けられる。藤井さんといい「毎日干潟を見ている。今日は潮が引かない。潮が引くのは毎月、12日頃と25日頃だ」という。「干潟の保存会はあるのか」と尋ねると、和白干潟を守る会の代表の家が近くにあると案内してくれる。山本廣子さんで、「全国のにほんの里100選を自転車で訪ねている」というと、「和白干潟は100選に私が応募した」という。またしてもキーマンにお会いすることができた。山本さんの話では、和白干潟は博多湾の東奥部にある80ヘクタールの干潟で、貝やカニ、ゴカイなどの底生動物が住んでいる。これらを求めて魚や鳥が集まる。水鳥の越冬地や中継地となっており、過去20年間に235種もの野鳥が記録されている。なかでもミヤコドリの定期的飛来地として全国的に有名である。又ハマニンニクの南限となっており、九州唯一の自生地。ヨシ群落や塩生植物の群落もたくさん見られ、学術、教育上も貴重な存在である。和白の干潟を守る会は、1988年に発足した。博多湾、和白干潟の豊かな自然を守り、未来の子どもたちに伝えることを目的として活動している。会員は350名。5月9日には「にほんの里100選」選定を記念して、「ぐるっと歩こう!和白干潟」というイベントを実施したという。山本さんの本職はきり絵画家。アトリエで素晴らしい作品を見せていただいた。和白干潟からは門司、門司から海底人道トンネルを通って下関へ。下関泊。やっと本州へ戻ってきた。梅雨が近づき、これからは天気が心配だ。明日からは日本海側を北上する予定。走行距離91.01km。
[2009-06-01]
にほんの里100選ツーリング45 ▽豆酘・長崎県対馬市(89)
▽豆酘・長崎県対馬市(89)
5月31日 加部島から唐津港はいろいろなルートがある。国道や県道を自分では最短距離を走ったつもりだが定かでない。唐津港からフェリーで壱岐印通寺港へ。対馬市行きのフェリーに乗換えるため、壱岐の島内を8kmほど走って郷ノ浦港へ。郷ノ浦港からフェリーで対馬市厳原(いずはら)港へ。厳原港から豆酘(つつ)までは30km。2時間あれば着くだろうと思ったところが激坂のため3時間近くかかって豆酘に着く。豆酘では対馬市役所で紹介された、ご主人が豆酘の歴史にも詳しく、ガイドもできるという民泊ごんどうに泊まる。ご主人の話では、豆酘は人口2千人ほどの集落で高齢化が進んでいる。漁業が主な産業で、他にも林業やみかん栽培、近年はビワの栽培も盛んになってきた。対馬山ネコは豆酘では小学生のとき見たのを最後に、それ以来見たことはないという。1泊のつもりだっが、ブリの内臓やヒラマサの刺身など料理が美味しいので、もう1泊し、明日は島を案内してもらうことにする。走行距離52.44km。
6月1日 今日はご主人のクルマで豆酘を案内してもらう。豆酘港では巻き胴をみる。巻き胴は古くからある船を海から引き上げる道具で、初めてみる珍しい道具だ。次に対馬で唯一の真言宗の寺金剛院へ。この寺は弘法太師が立ち寄り、1200年の法灯が今に伝わっている。次に豆酘崎へ。荒海に点々と小島と岩礁が続き、その向こうに真白い灯台が建っている。このあたりは潮流が速く、朝鮮海峡と対馬海峡の境界にあたり、昔から厳しい水路だという。クルマで走っていると蜂胴が目につく。対馬は日本蜜蜂の宝庫。この蜂胴では蜂蜜が年に1升ほど採れるという。次に赤米のたんぼへ。赤米は稲の原生種で、日本で最初に伝わったのが豆酘。赤米神事は伝統的なもので、赤米を植栽する貴重な神事が今も続いている。次にイスノキ、スダジイなどの樹木が林立する瀧良山(たつらさん)へ。ここは自然度が極めて高い原生林だ。宿に帰って、隣家の海士(あま)藤さんの話を聞く。豆酘には海士が70人ほどいる。漁期は決まっていて4月から5月15日までと6月16日から9月いっぱい。あとは禁漁期。権藤さんが海に潜るのは、午前午後それぞれ2時間。1日にサザエを30kgほど採る。アワビは今では少なくなってほとんど採れないという。宿の夕食はブリの刺身や内臓、カワハギのフライ、さつま芋を臼で砕いて、でんぷんを取り出し、天日干しをしたものを、フジツボのスープにいれたろくべい汁という料理など昨日から初めて食べる珍味が美味しい。料理が美味しいのでもう少し泊まりたいが、それではにほんの里を100ヶ所がまわりきれなくなりそう。後ろ髪を引かれるようだが明日は博多に行こう。
写真は巻き胴、豆酘崎、蜂胴、赤米神田。
[2009-05-30]
にほんの里100選ツーリング44 ▽湯崎・佐賀県白石町(87)▽加部島・佐賀県唐津市(86)
▽湯崎・佐賀県白石町(87)
▽加部島・佐賀県唐津市(86)
5月29日 朝になっても昨日からの強い風が止まない。イライラするほど強い風だ。島一周をあきらめ、朝一番の7時40分のフェリーで福江港から長崎港へ。長崎港へは強風のため15分遅れ、11時55分入港。強風のためフェリーの運航にも影響がでたようだ。食事をして午後から走り出したのでは、長崎から佐賀県白石町まではその日のうちにつきそうにない。行けるところまで行って泊まることにする。午後6時道の駅太良(たいら)、宿がある鹿島まで走ろうか迷ったが風も強いのでここに泊まることにする。走行距離80.78km。
5月30日 国道207号を走っていると縫ノ池4kmの看板がでている。このあと案内板にそって走り、縫ノ池の近くまでくると、民家の庭から「どこから来たの」と声がかかる。「東京から。このあたりがにほんの里100選に選ばれたのをご存知ですか。縫ノ池保存会のようなものはありますか」と尋ねると、「知っていますよ。こちらがこの地区の縫ノ池保存会の会長です。」という。声をかけてくれた方が保存会の会長さんとは、素晴らしい人に出会ったものだ。二人とも栗山さんで親戚同士だという。「縫ノ池はすぐ近くですから一緒に行きましょう」といわれ、歩いて行く。お二人の話だと、縫ノ池の湧き水は昭和33年に一度干上がった。農業用水確保のため150本の深井戸を掘り、年間1千トンの大量の地下水を汲み上げたことが原因で、家が傾いたり、戸が閉まらなくなるなどの被害がでた。そこで地下水の汲み上げを年間300トンに減らしたところ、平成13年4月頃から、また清水がで始め、水質検査を行ったところ、飲料水に適合という結果がでた。湧き水の復活で、地域の人たちはもちろん、近隣からも湧水汲みの人が絶えないという。ポリタンクをもって湧水汲みにクルマでやって来た人がいたので聞いてみると、「この水でお茶やコーヒーを飲むと、他の水は飲めない。」という。次に加部島へ向かう。素晴らしい景観の呼子大橋を渡って加部島へ入ると、手入れのよく行きとどいた畑が竹や生垣で囲われている。今日は風が弱いが、普段は相当風が強いのだろうと想像することができる。今日は朝のうち晴れていたのに10時30分頃から曇、素晴らしい景観の島なのに残念に思っていると、島の先端の加部島野営場に着いてテントを張っているとまた晴れてきた。海がとても綺麗でいつまでみていても飽きない。酒もうまい。明日の景色が楽しみだ。走行距離102.92m。
写真は縫ノ池(湯崎)、加部島の畑を囲う竹、竹と生垣に囲まれた畑、野営場の夕日。
[2009-05-28]
にほんの里100選ツーリング43 ▽崎山・長崎県五島市(90)
▽崎山・長崎県五島市(90)
長崎港からフェリーで五島列島の福江港へ。フェリーから降りると、風があまりに強いので驚く。とりあえずフェリーターミナルのなかにある観光協会で、福江島の地図をもらい、食事をしながら風向きを考えコースを検討。崎山と今日泊まろうと考えていたさんさ富江キャンプ場は追い風になるのでその方向へ向かうことにする。崎山のある県道165号はほとんどクルマが走っていない。アップダウンはあるものの強い追い風、気持よく走って崎山へ。崎山地区は鬼岳山麓と日本海に面し素晴らしい景観だ。そこで葉たばこの栽培が行われている。畑は防風のためネットや生垣、石垣で囲まれている。福江島を一周しようとしたが、あまりの強風とたぶんアップダウンも多いだろうと思い、早々にさんさ富江キャンプ場で今日の走りを終わらせる。 走行距離34.77km。
写真は鬼岳と葉たばこの畑、海に面した葉たばこ畑、キャンプ場前の海岸
[2009-05-27]
にほんの里100選ツーリング42 ▽神路小路・長崎県雲仙市(88)
▽神路小路・長崎県雲仙市(88)
通詞島から昨日お世話になった天草市二江出張所の前を通って鬼池港へ。ここからフェリーで南島原市口之津港へ。口之津からは雲仙を通るルートと海岸線を通るルートと二通りある。雲仙ルートは上りが厳しいので、海岸ルートの国道251号を行くことにする。ところが国道251号は、島原市までは強い向かい風、時々ハンドルをとられる。神代小路(こうじろくうじ)は川と城址に囲まれ、長尾門や石垣等の伝統的建造物、水路や生垣等の伝統的環境要素が多く残っている。平成17年2月伝統的建造物保存地区の指定を受けた。このあと長崎まで走って、長崎市内のユースホステル泊。走行距離112.73m。
写真は鍋島邸と神代小路。
[2009-05-26]
にほんの里100選ツーリング41 ▽五和町二江・熊本県天草市(92)
▽五和町二江・熊本県天草市(92)
5月25日 吹上浜海浜公園キャンプ場から長島市へ。長島はほとんど平坦なところがなく、アップダウンの連続だ。長島青少年旅行村キャンプ場で泊まろうとしたが、この時期はオープンしていない。すぐ近くの道の駅長島にテントを張る。ここは海に面し、道路を挟んで向かい側が温泉。夕日が素晴らしい。
5月26日 道の駅長島から蔵之元港へ。ここからフェリーで天草市牛深港へ。国道266、389号を走って二江へ向かうが、長島ほどではないが、やはりアップダウンが多い。二江では先ず橋を渡って通詞島(つうじしま)へ。島に渡ってすぐ海岸で魚具の手入れをしている人に話かけてみる。中本さんといい素潜り漁師をしているという。島には素潜り漁師が60人ほどいる。海草、ウニ、アワビ等採る。潜る深さは15〜20m。漁の時期は1〜9月。10〜12月は禁漁期。素潜りや禁漁期で資源を守っているのだという。次はソルトファームに行ってみる。時尾さんが説明してくれる。ここでは廃材を燃やして海水を蒸発させ、濃度を高め天然塩を作っている。次に天日塩はやさきに行く。自然食品研究会代表木口さんから説明を受ける。海水をポンプで汲み上げ、櫓の上からネットを通して循環させ、濃い塩水を作り、結晶棚で結晶化させ、脱水機にかけて製品にする。専売塩との違いはミネラルを含む量が圧倒的に多いことだという。通詞島のあと資料を送っていただいた天草市二江出張所に行くと、所長の宮本さんが連絡もしないのに待っていてくれて驚く。森林文化協会のホームページをみていて、多分昨日か今日こちらに来ると思っていたと歓迎してくれる。素潜り漁師と塩の話をすると、それではイルカウォッチングに行こうと誘われる。すぐ電話連絡して、宮本さんの運転で港へ。港では宮本さんの同級生で漁師の木口さんが漁船で待っていてくれる。木口さんは通詞島体験倶楽部代表で宮本さんたちと協力して町おこしにがんばっている。イルカは時々海上に浮かび上がってくる。餌となる魚介類が豊富なので住み着いているという。事務局が二江出張所内にある二江まちづくり振興会では、にほんの里100選選定記念として、5月31日には、100選の里を歩こう二江ぐるっとウォークというイベントを行う。こうしたイベントでまちの活性化を図っている。今日は泊まるところはまだ決まっていないというと、このあたりの民宿は魚がうまいと言って民宿に電話連絡してくれる。民宿ではたぶん宮本さんの顔だろう 、パンフレットにある宿泊料よりも安くしてくれる。料理ももちろん素晴らしい。走行距離75.98km。
写真は通詞島、天日干しの製塩設備、二江沖から見た雲仙普賢岳、イルカウォッチング。
[2009-05-24]
にほんの里100選ツーリング40 ▽笠沙町大当・鹿児島県南さつま市(97)
▽笠沙町大当・鹿児島県南さつま市(97)
奄美大島古仁屋港を昨日16時5分に出港したフェリーが、予定より45分も早い8時15分に鹿児島本港に入港。船員の話だと今の時期は南風の影響で予定より早く着くことが多いそうだ。鹿児島本港からは国道225号、県道31号、国道226号を走って南さつま市笠沙(かささ)町大当(おおとう)へ。集落の入口には百万の石積み、石垣の里大当と書かれた石の標識がっている。大当は野間岳山麓から流れる大当川の河口の西側に広がる石垣と石畳の集落。境界や塀はほとんどが石垣。迷路のような路地を登るにつれ、眼下には大きく弧を描く大当海岸と沖に浮かぶ島々が望める。絶景だ。写真を撮っていると民家のなかの人と目があう。東京から自転車で来たというと、お茶でも飲んでゆけと家のなかに招き入れられる。鹿児島市内の郵便局長の永井さん。鹿児島市内に奥さんと住んでいて、時々ここに帰ってくる。普段は誰も住んでいないという。お茶、コーヒー、プリン、菓子をいただきながら話を聞く。集落の戸数は80戸。過疎、高齢化で子供の声がしなくなったという。百万個の天然石を積み上げたといわれる石垣だが、その起源は定かでない。えいえいと築かれた石垣群は総延長が1200m以上にもなるという。奥さんの趣味が陶芸で、この家には陶芸窯がありちょうど今作品をやいているところだそうだ。もう少しゆっくりしたいところだったが、ここには宿がないので失礼して、南さつま市街地に比較的近い吹上浜海浜公園キャンプ場を目指す。途中で電話予約をしておいたが、明日早朝マツクイ虫駆除の消毒がある。人体に有害なのでキャビンに泊まってください、使用料はテント1張分で結構ですといわれる。今日は大当でご馳走になったりいい日だった。走行距離88.2km。
写真は大当の集落、海岸、集落入口、石垣。
[2009-05-23]
にほんの里100選ツーリング39 ▽加計呂麻島・鹿児島県瀬戸内町(98)
加計呂麻島生間港(鹿児島県)→諸鈍→瀬相港→古仁屋港→鹿児島本港
▽加計呂麻島・鹿児島県瀬戸内町(98)
5月22日 本部出港9時のフェリーで鹿児島県奄美大島名瀬港へ。名瀬港入港予定時間は20時25分。知らない土地を夜間に走るのは危険なので、船内にあったパンフレットをみて宿に電話。港から自転車だと2〜3分だという。予約を入れ名瀬泊。
5月23日 名瀬から加計呂麻島へのルートは二通りある。国道58号と海岸沿いに走る県道79号で古仁屋港へ。宿で県道を走ったほうが景色がよさそだがと尋ねると、県道はアップダウンが激しく、オートバイでも大変、自転車では国道を行ったほうが良いと言われ国道で行く。古仁屋からフェリーで加計呂麻島生間(いけんま)港へ。加計呂麻島では、私の大好きな映画「男はつらいよ」シリーズの最終作である48作目「寅次郎紅の花」のロケ地になった諸鈍へ。天気がよいのでデイゴ並木に咲く真紅の花がエメラルドグリーンの海の色とともに鮮やかだ。地元の吉本さんの話では樹齢300年以上。良く咲くのは4、5年に一度。今年の咲きぐあいは良く咲く年の8割程度だという。珊瑚の石垣について尋ねると、石垣のあるところまで案内してくれる。今は人が住んでいないので手入れがされていない。珊瑚の石垣をみたいのなら隣の与路島に行くとよいと言われる。諸鈍から島を北上するがアップダウンが激しい。1時間程走って14時瀬相港に着いた。瀬相港でフェリーの時間を調べると、瀬相港から古仁屋行が14時40分、古仁屋着15時5分、古仁屋発鹿児島行が水曜、金曜、土曜日の16時5分。加計呂麻島へ泊まろうか迷ったが、タイミングがよいので鹿児島へ向かうことにする。走行距離70.47km。
写真は奄美大島古仁屋港からのフェリー、諸鈍のディゴ並木、珊瑚の石垣、ディゴ並木と海岸。
[2009-05-22]
にほんの里100選ツーリング38 ▽やんばるの森・沖縄県国頭村(99)
▽やんばるの森・沖縄県国頭村(99)
5月20日天気は晴れたり曇ったり、この天気ならば国頭(くにがみ)村の海岸沿いにあるキャンプ場で泊まろう。そう思って走っていると10時ごろから黒い雲が広がりはじめ、10時15分ごろ雷がなって雨が降り出す。バス停だったような建物があったのでそこで雨宿り。道路を挟んで斜前にはコンビニがある。一向にやみそうにない。少し早いがコンビニで弁当を買って食べていると、正午ごろ雨がやんで太陽が射してくる。すぐに再スタート。ところが1時間もしないうちにまた雨だ。バス停で雨宿り。15時ごろ雨がやみそうにないので、あきらめて雨仕様に整え恩名村の道の駅許田(きょだ)まで走る。30分ほどで到着。ここから自転車で30〜60分のところの名護に昨年泊まった宿がある。雨がやんだらそこまで走ろう。そう思って自宅や友人に泡盛を飲みながらメールを打っているといつの間にか雨がやみ太陽が射してくる。時間は16時30分。名護まで走ろうかまよったが、泡盛を飲んで走るのが面倒なのでそのまま道の駅に泊まることに。走行距離62.37km。
5月21日、朝からよく晴れている。先ず国頭村役場へ。企画商工課主任の前田さんから資料をいただき説明を受ける。国頭村は村の面積の大部分が山林原野で、奥深い緑の国有林等にヤンバルクイナ等が生息する国指定天然記念物の宝庫。平成19年3月森林セラピー基地に認定され、森林セラピー認定地では唯一の亜熱帯林で、国内でも類いまれな生物多様性をもち、世界的にも注目されているという。ヤンバルクイナについて尋ねると、今の時期が繁殖期で、夜明けから早朝6時ぐらいの時間帯によくみられるが昼間はほとんど見られないという。今回は諦め、次の機会には、よく現れるという場所にテントを張って、必ずみたいと思う。役場のあと、辺戸(へど)岬、ヤンバル展望台、野生生物保護センターへ行く。天気もよく、交通量も名護から北は極端に少ない。海の色はエメラルドグリーン。やっぱり天気がよいと気分も最高。国道58号のシーサイドルートを走って辺戸岬へ。辺戸岬からは天気がよいので遠くに鹿児島県の与論島が見える。ただとにかく暑い、熱射病にならないように、30分おきぐらいごとに水分をとりながら走る。辺戸岬からは国道58号、449号で明日奄美大島へフェリーで渡るため本部(もとぶ)港へ。本部港では宿の情報が解ると思ったが、今日の船の発着が終わりドアが閉まっている。港の前の食堂で宿のことを尋ねると、安い宿が近くにあるといい電話までしてくれる。本当に親切な人たちに出会いイイ旅を続けることができた。沖縄最高!走行距離128.42km。
写真は国道58号にあったヤンバルクイナを交通事故から守ろうという看板、ヤンバルクイナ展望台、辺戸岬から見た与論島、野生動物保護センター。
鹿児島行のフェリーのなかで、沖縄タイムスを読んでいると、先日久米島で取材を受けた記事が写真入りで載っていました。「自転車で交流を楽しむ にほんの里100選めぐる」というタイトルです。
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