[2009-04-16]
にほんの里100選ツーリング17 ▽穂谷・大阪府枚方市(57)
▽穂谷・大阪府枚方市(57)
今日は比較的平坦な道だ。ただ河内長野から枚方までの国道170号は交通量が猛烈に多い。自転車にとっては正に酷道だ。平坦な道なのに緊張して疲れる。穂谷は棚田や雑木林のなかの集落。狭く坂の道が多いので、集落の入口にある穂谷公民館に自転車を置かせてもらい、歩いて回る。雰囲気のある坂道や懐かしさを誘う眺望だ。造り酒屋があったので入って、声をかけたが誰もでてこない。人がいる雰囲気がない。酒の好きな私にとっては誠に残念。集落を歩いてもほとんど人に出会わない。枚方駅に戻ってビジネスホテルに泊まる。走行距離85、02km。写真は穂谷の集落。
[2009-04-15]
にほんの里100選ツーリング16 ▽天野・和歌山県かつらぎ町(63)
▽天野・和歌山県かつらぎ町(63)
昨日は朝から小雨が降ったりやんた゛り。天気予報は午前中雨。8時30分雨がやんた゛ので、これから天気がよくなると思い9時スタート。ところが11時頃再び雨が降ってくる。近くので道の駅で雨宿り。いっこうにやむ気配がない。天気予報は午前中雨なのに。昼食をとって時間をツブがダメ。道の駅に併設されている宿は今日は貸し切りだという。近くに宿はない。道の駅で泊まってもいいかとたずねると、雨が降っているのであずまやにテントを張ってもいいという。ここにテント張り、夕食も道の駅で。やることがないので、ひたすら焼酎を飲んで過ごす。
今日は朝起きるとどんよりと雲っている。そうしたなかスタート。いきなり10キロほどのダウンヒル。下に降りてくるとところどころに青空が広がり、天気の心配はなさそうだ。道もほぼ平坦。国道24号から天野の里へは県道480号へ。気持ちよく走れたもここまで。県道に入ると例によって激坂。9キロの道を自転車を降りて押したり、休んだり、1時間30分かけて天野の里へ。ここは高野山参拝の表参道。世界遺産の丹生都比売神社や史跡、文化財が保護されているというが、激坂で神社に立ち寄っただけで、あとはパス。農作業をしていた人に話かけてみる。中泉さんといい、彼の話では、昔はバカでもひゃくしょうができたが、今は肥料や消毒の薬品等が高くなり、経営が難しい。もうやめたいがやめられずつらいョという。わかれぎわにどこからきたのといいながらミカンのプレゼントをいただく。枚方には国道24号から行ったほうがいい、でも自転車では今日中は無理、橋本あたりに泊まったらと言われる。橋本に着いたのが4時。駅前の観光案内所で紹介された旅館に泊まる。走行距離81、41km。写真は天野の里。
[2009-04-13]
にほんの里100選ツーリング15 ▽桑畑果無・奈良県十津川村(62)
▽桑畑果無・奈良県十津川村(62)
浅里から県道740号から国道168号を通って十津川村へ。国道から桑畑果無の集落までは4キロ。すごい激坂で自転車を降りて押したり、休んだり、50分もかかってやっとたどり着く。今は芝ザクラが咲き誇り、眼下には十津川温泉とダムが見える。農作業をしているおばあちゃんに声をかけると、なんと途中の観光案内所に張ってあったポスターのモデルになっている人だ。こんな人に会えるとは、本当に運がイイ。東栄子さんといって、86歳。彼女の話だと、24歳で十津川からここに嫁にきてから、ずっと自給自足の生活をしている。この集落も人が少なくなって、今では7戸になってしまった。ここにいる人はみな自給自足の生活をしている。東さんの家では山からの自然水を使っている。まさにミネラルウオーターだ。ペットボトルにこの水をいただく。夜はこの水で水割りに決まり。果無で持ってきたパンで昼食。時間もまだ1時前。十津川温泉に泊まるには早すぎるので、翌日のことを考え、30キロほど先の谷瀬つり橋キャンプ場を目指すことにする。ところが10キロほど走った道の駅十津川郷の近くでパンク。スペアチューブに取り替え、バンク修理はキャンプ場に着いてからゆっくり直すことにする。キャンプ場に着くと明日午前中は雨ですよ。テントは屋根のある休憩所の中に張ってイイという。嬉しいことだ。このキャンプ場には珍しいことにコイン風呂がある。コインを入れると湯が張られる仕組みだ。広い河川敷にある整備された快適なキャンプ場。天気予報は雨。明日はどこまで走ろうか。連泊しようか。天気次第。写真は果無集落。
[2009-04-12]
にほんの里100選ツーリング14 ▽口色川・和歌山県那智勝浦町(64)
▽口色川・和歌山県那智勝浦町(64)
浅里をスタートして1時間、新宮市に入ると雨が降ってくる。雨宿りしていると30分ほどでやんだので、那智勝浦町の口色川を目指す。県道43号線から2時間ほどの上り。自転車のフロントの変速機の調子が悪い。インナーからセンターに入りにくい。シフトアジャスタボルトを手前に3コマ捻るとよくなった。口色川に着くと集落には人の姿が見えない。ちょうど昼時だからだろうか。店もなにもない険しい山のなかの孤立した集落。もってきたパンを食べて、この道を十津川村まで行こうか考えてていると、クルマが通りかかったので、道路状況をたずねると、険しい上りがあるので、新宮に戻って国道168号線で行ったほうがイイという。もう1台クルマまが通りかかったのでまた同じことをたずねると、クルマで1時間30分から2時間かかる。自転車では暗くなってしまうよと言われる。この一言でもときた道を戻ることに。昨日泊まって気に入った飛雪の滝キャンプ場へ戻る。ここは十津川村へ向かう途中の地点だからだ。走行距離84、31km。写真は口色川の集落。
[2009-04-11]
にほんの里100選ツーリング13 ▽浅里・三重県紀宝町(50)
▽浅里・三重県紀宝町(50)
紀伊半島の山のなかから海ぞいにでると、昨日までの寒さがうそのようだ。半袖ティーシャツ一枚で走る。熊野市からは左手に海を見ながら快走。天気がよいので海の色の青さが美しい。十津川村とかつらぎ村の里をパスして、このまま紀伊半島の海岸線を走りたい感じだ。紀宝町に入って熊野川沿いに浅里へ。浅里は山側の斜面に石垣を築いて家が立ち並び、道路と川の間にこれから田植えが始まる水田が広がっている。これらがよく調和がとれ素晴らしい里だ。水田で作業していた人に声をかけてみる。木下さんといい。紀宝町役場を定年退職し、いまは農業をしている。浅里では59年に県道が開通するまでは、どこの家も川船をもっていたが、今はほとんどの人が手放した。木下さんの石垣はしっかりと築かれていて、雑草も生えないという。昔は台風がくると、ひどいときは川の水が、石垣の上まできたことがあったが、その後は伊勢湾台風のとき道路まできたが、いまは被害のでることはない。昔は暴れ川が流域に被害をもたらしたが、上流から流れてきた材木を集めて儲けた人もいた。渡船の舟着場を案内される。世界で川の世界遺産は熊野川だけだという。素晴らしい里なので、那智勝浦町まで行く予定を変更して、飛雪の滝キャンプ場に泊まることにする。このキャンプ場からは、熊野川と飛雪の滝が見える素晴らしいロケーションのところにある。走行距離70、46km。写真は浅里の石垣の上にたつ民家。
[2009-04-10]
にほんの里100選ツーリング12 ▽須賀利町・三重県尾鷲市(49)
▽須賀利町・三重県尾鷲市(49)
朝寒さで目が覚める。手が冷たい。身体の動きも悪い。早く目が覚めたのでスタートも7時30分と早い。半袖ティーシャツ、長袖ティーシャツ、裏のついたウィンドブレーカーを着て走りだす。それでも寒い。国道169から309、42号線を走って尾鷲を目指す。ときおり短い上りがあるものの、下り基調だ。10時に42号線に入ると、時間差によるものか高度差によるものかわからないが気温が高くなる。半袖ティーシャツと薄いウィンドブレーカーに着替える。尾鷲に11時30分到着。須賀利への渡船の時間12時30分。昼食をとって時間をつぶす。須賀利の集落は古い瓦屋根の民家が海から山に向かってびっしりと張り付くように建っている。民宿に宿をとり、話を聞く。この地区には200戸の民家があり、漁業が中心。最近有名な写真家がきたようだ、写真を撮るならお寺が高いところにあり、そこからはこの地区全体が見渡せるよ、行ってみたらと言われ、添付したのがその寺から撮したもの。早く着いたのであとは洗濯。走行距離52、6km。
[2009-04-09]
にほんの里100選ツーリング11 ▽稲淵・栢森・奈良県明日香村(61)
▽稲淵・栢森・奈良県明日香村(61)
朝一番で稲渕、かやの森へ。稲渕は棚田の広がるのどかな風景。かやの森は、昔は吉野へ抜ける宿場町として栄えたといわれているが、今はひっそりとしている。集落には人が出ていない。写真を撮ったあと、上りのきつい県道15号線から国道169号線へ出てひたすら尾鷲を目指す。途中、奈良県下北山村へ入るとキャンプ場と温泉の看板が目につく。多分キャンプ場と温泉は隣接しているのだろうと思って行ってみる。そのとおりで、コンビニも隣にある。時間は16時。ここから尾鷲までは2時間はかかるだろう。温泉の魅力にひかれ泊まることにする。時間がはやいので自転車をみがき、革サドルもオイルをつけてみがく。温泉で入浴、ドリンク、食事をすませ、キャンプ場ではテントで寝るだけ。キャンプとはいえ、なにもすることになし。走行距離81.09km。写真は稲淵。
[2009-04-08]
にほんの里100選ツーリング10 ▽深野・奈良県宇陀市(60)
▽深野・奈良県宇陀市(60)
昨日道を間違えたが、同じ道を引き変えす気がしない。このまま国道369号線で遠回りとなるが宇陀市を目指すことにする。国道369から県道22、国道165へ。165号にあった郵便局で深野への道をたずねると、ずっと厳しい上りですよ、自転車では1時間以上かかりますよと言われる。45分かかって深野へ。深野の集落で出会った人に、この辺りが深野ですか。にほんの里100選に選ばれたのはこの辺りですかとたずねると、そうです。私が応募した北森ですと言う。偶然とはいえ応募者本人に出会うとは、ビックリだ。お話をうかがいたいのですがというと、それでは私の家でお茶でも飲みながら話しませんかと言われ、水森さんのお宅におじゃますることに。水森さんのお宅はいかにも旧家といった門がまえ。築300年以上になるという。お茶とお菓子をいただきながら深野の話をうかがう。自然の素晴らしさは勿論ですが、この地区の36戸がまとまって活動し、たすけあっている。田畑が集落の中央部にあり、たんぼの土手には住民総出で花の植栽を行っている。30〜40年前どこにも咲いていたササユリが極端に少なくなってしまったので、ササユリ保存会を結成し、増殖に取り組んでいるという。この地区はこれまでみてきた里のなかでも、その美しさが抜きんでている。このあと明日香村を目指す。まず役場に行き、総務課の係員から話を聞く。100選については現場に行って、集落の人がいればそこで聞いてみてくださいとのこと。今日の宿を紹介をお願いすると電話をかけてくれるがどこも満室。ようやく夕食はできないがそれでよければというところがあったのでお願いする。走行距離88、36km。写真は深野。
[2009-04-07]
にほんの里100選ツーリング9 ▽甲南町杉谷新田・滋賀県甲賀市(52)
▽甲南町杉谷新田・滋賀県甲賀市(52)
近江八幡から甲賀市へ
今日は今回のツーリングで一番気温が高いような気がする。暖かいためか身体の動きがよい。11時30分に甲賀市役所に着き、商工観光課へ行き、100選のことを尋ねてみる。応対してくれた係の人の話だと、まだ受け入れ体制ができていないので、現場に行ってみてくださいといわれ、杉谷新田へ行ってみる。集落のなかに入って、誰かいたら話しかけてみようと思ったが、外には誰もいない。仕方なく集落をあとにしようとするとオバアが庭先にいる。会釈をしたが、相手は動物園で珍しい動物でも見るような目で私を見ている。多分ヘルメットをかぶったフル装備の自転車にのったおとこなんかこの集落にはきたことがなかったのだろう。とても話しかける雰囲気ではないので、集落の写真をとって宇陀市を目指すことにする。ところががひとつ信号を見落とし、日没がせまってきた。名張の市街を過ぎてしまったので宿も店もない。テントを張るのに良い場所があったので、近くにいた人にここにテントを張っても大丈夫かとたずねると、運が良いことに、うちの土地だからイイよ、なにかふじゅうなことをがあったら言ってくださいと言われる。とても嬉しい。水をくださいというと。2リットルのミネラルウオーターをもってきてくれる。道を間違えたのに、川のほとりの素晴らしいところでキャンプができ、親切な人に出会いラッキーないちにちとなった。走行距離、116、33km。写真は杉谷新田の集落。
[2009-04-06]
にほんの里100選ツーリング8 ▽白王・円山・滋賀県近江八幡市(51)
▽白王・円山・滋賀県近江八幡市(51)
一昨日近江八幡ユースホステルに電話したところ泊まれるという。どちらからどういうルートですかと聞かれたので、佐久島から名古屋、桑名、近江八幡の最短ルートだと100km、このルートで行くとこたえると、そのルートだと桑名から近江八幡の国道421号線がいま通行できないので関ヶ原を通ってきてくれといわれる。関ヶ原まわりでは1日では着かない。予約はせず、ルートを再検討。1日目は大垣、2日目に近江八幡とする。昨日は佐久島から大垣を目指す。朝から風が強く、しかも向かい風、平坦な道路なのにスピードにのれない。自転車も調子が悪くフリーのギアの3番目と4番目に変速するとチェーンが踊ってしまう。ワイアーアジャストボルトをホイール側にカチカチと2コマ回すと正常に戻った。走行距離101、22km。
今日は大垣から関ヶ原を通って近江八幡へ。関ヶ原までは緩やかな上り坂が延々と続く。しかもトラックが多く、緊張して走る。時速も8〜10キロと遅いペースだ。彦根に入ってから琵琶湖湖岸道路を走って休暇村キャンプ場へ。伊豆の土肥以来のキャンプ。すぐに白王、円山に行ってみる。円山ではヨシをトラックに積みこんでいる人たちがいたので話を聞いてみる。そのうちの西川さんの話しでは、昔はヨシで生活していた人もかなりいたが、中国から安いヨシが入ってくるようになってからすっかり少なくなってしまった。この地区でヨシで屋根を葺いているのは今では2軒だけになってしまった。うちでは京都でよく簾が使われるので、京都の業者に卸している。だから手入れをしているが、放置されているところも多い。ヨシは水質浄化に役立つことから、最近環境への取組みが行われるようになってきた。と話してくれる。走行距離82、83km。写真は白王山、円山とその集落。
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