第1回「にほんの里100選」選定委員会は2007年10月24日に開かれ、事業説明のほか選定基準案などを討議した。
山田洋次さん
映画監督=委員長「寅さんの撮影は、地方の美しい景色が消えていく後を追うことに似ていた。絶望は簡単だ。だが、まだ早い。まだ美しい里はある。大事なことは、暮らし方や生き方だ。写真には写らない取り組みを取り上げたい」
あん・まくどなるどさん
国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長「南北に長い日本は土地ごとの表情がある。四季を感じさせる100選になればと思う。漁村にも注目したい」
森本幸裕さん
京大大学院教授(景観生態学)「里は全体としてまとまりのある美しさを示しており、含蓄のある言葉だ。里の中身を問い、深化させていきたい」
鷲谷いづみさん
東大大学院教授(保全生態学)「里でふつう見られた生物で、みかけなくなったものも多い。生き物へのまなざしを取り戻すきっかけにしたい」
粕谷卓志さん
朝日新聞編集担当「食への視点もあっていい。美しさ、おいしさ、そして健康といった多様なものが人々の心に残る里100選にしたい」