くらしが育んだ「里」を未来へ
人々のくらしに育まれてきた健やかで美しい「にほんの里」100選。
各地のニュースや活動、特色や所在地――里からの発信をお届けします。
朝日新聞社と森林文化協会は、人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里を100カ所選ぶ「にほんの里100選」選定事業を1月から始めました。いま、候補地を募集しています。締め切りは3月末です。応募していただいた方には、抽選でオリジナルグッズを差し上げます。
対象となる「里」は集落と、その周辺の田畑や野原や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域です。
【1】景観 【2】生物多様性 【3】人の営み―― の3要素を選定基準としています。
応募のあった「里」の中から候補地を絞り込み、現地調査も行った上で、映画監督の山田洋次さん=写真=を委員長とする選定委員会が、総合的に判断して選びます。09年1月、朝日新聞紙面などで発表します。 寅さんシリーズなどで全国をロケし、里にも詳しい山田さんは「くらしを映した里は大切なものです。寅さんの落ち着ける里をぜひ残していきたい」と話しています。
「里」の大切さを見つめなおし、地域の自信や活力につなげるとともに、生物多様性の確保や地球温暖化防止、自然の持続的利用に寄与する試みでもあります。
選定後には、各地で「里あるき」や「生き物観察会」、シンポジウムなどのイベントを行う予定です。この事業は朝日新聞の創刊130周年記念事業であるとともに、森林文化協会の創立30周年記念事業でもあります。
「にほんの里100選」の応募では、次の3条件を満たすような里を推薦してください。対象とする里は集落と、その周辺の田畑や野原や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域です。
景観 | 暮らしが生み出した特色ある景観が、まとまりをもって見られる。 あるいは、里の景観が全体として調和していて美しい。 |
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生物多様性 | かつては里でよく見かけた動植物が今もすこやかに生きている。 あるいは、そうした生き物や生育・生息環境を再生する試みなどがある。 |
人の営み | 景観や生き物を支え、里のめぐみを生かす暮らしや営みがある。 あるいは、そうした暮らしを築き持続させようとする人々がいる。 |