にほんの里100選ツーリング25 ▽城川町田穂・愛媛県西予市(80)
●遊子水荷浦→城川町田穂(愛媛県西予市)→桂川渓谷キャンプ場
▽城川町田穂・愛媛県西予市(80)
昨日下から見上げただけの段畑へ行き、今日は一番上まで登ってみる。鏡のような静かな海と対照的にそそり立つ段畑。下から見上げたのとは全く違って迫力がある。農作業をしている人がいたので話かけてみる。トリイさんご夫妻で、段畑は全部で5〜6反、12軒がこの仕事をしている。みんな半農半漁だったが、最近ははまちの養殖はやめた人が多い。家一軒建つほどいい時もあったが、餌代が高くなり、魚は安いので、あわないから。うちも平成18年にはまちの養殖をやめた。今は年金とじゃが芋の栽培で生活している。じゃが芋は輪さくがよくないので、11月に植え付け、4月に収穫。畑は半年遊ばせておくという。じゃが芋もってく。自転車だからいいヨ。気持だけいただいておくネ。自転車でどこから来たの。東京から。東京からずっと自転車で。何日かかった。定番の話がでたところで段畑をあとにする。次の目的地愛媛県西予市田穂に向かう前に、西予市役所に電話でどのルートがよいか尋ねると、自転車では県道は山道で厳しい。国道56号から宇和まで走り、県道29号で田穂に向かうほうがよいと言われ、このルートとする。田穂に着くと道路沿に茅葺き屋根の東屋風の茶堂がある。続いて棚田に行ってみる。棚田を登って行くと農作業をしている人がいたので話かけてみる。田穂がにほんの里100選に選ばれたことご存知ですかというと、ええ、私がその代表ですという。また素晴らしい人に出会った。ヒョウドウさんといい、定年で農協を退職、現在61歳。ヒュウドウさんの話では、田穂には64戸あり、そのうち棚田をもっているのは9戸、専業では厳しいので、全て兼業農家だという。後継者の話になると、子供の教育を間違えた。息子は一人は東京、もう一人は松山にいる。棚田は定年になったらやると言っていると笑いながら話している。先ほどみてきた茶堂のことを尋ねると、88の札所ではないがかなり大きな寺があり、その参拝者のお接待の場であり、近所の人がお接待にあたっているという。今日の宿泊は田穂に近い桂川渓谷キャンプ場とする。走行距離77、37km。
写真は遊子水荷浦の段畑2枚と田穂の茶堂、棚田。
2009年04月28日