玄界灘に面した小島
面積約2.7km2 の小さな島。肥前の国で最古とされる田島神社があり、航海安全の神として信仰を集める。境内には元寇ゆかりの碇石、豊臣秀吉と関わりのある太閤石などが残る。
江戸時代には、捕鯨船などの寄港地として多くの人でにぎわった。対岸の呼子から舟で渡っていた島に1989 年、長さ728m の呼子大橋が架かり、九州本土と車で行き来できるようになった。玄界灘の荒波に洗われる島の北側には放牧場があり、水平線や海に沈む夕日が眺められる。
島の台地では農業も営まれ、甘夏ミカンが特産品。畑地を守る防風垣の景観でも知られるが、最近では生け垣や竹垣を作る農家が減ってしまったという。