水車で粉を搗く新そば
10月の第3日曜(今年は18 日)に、水車で粉を搗(つ)いた新そばを味わう「新田水車(からうす)搗きそばまつり」が開かれる。田園風景の中、収穫と味覚の秋を堪能する田子町新田地区の恒例行事だ。
田子町は青森県の南端、岩手・秋田両県境に挟まれた人口約6000人の町。新田地区は町の中心部から西へ10kmほどの所にある。
地区のシンボルが、江戸時代から受け継がれてきた茅葺(かやぶ)きの水車小屋。内部に粉を搗くための昔ながらの唐臼(からうす)があり、地元では水車を「からうす」と呼んでいる。唐臼でゆっくりと搗かれたそば粉は、格別の風味。それをお目当てに新そばまつりの日には、町外からも大勢の人が訪れる。
(グリーンパワー2015年10月号から転載)