人をつなぐ心配りと催し
住民でつくる「ゆたかな串を育てる会」を中心に、支え合いの力で里を維持している。活動の一つが心配りのネットワーク。一人暮らしの高齢者を対象とした見守りと声掛けに、地域の人たちが努めている。もう一つは、元日の「初日にちかう会」や6月のホタル観賞など、頻繁に開かれるイベントだ。これらが地域に温かなつながりを生み、生きがいづくりにも役立っている。大学との連携などにより、出入りを続ける若者がいるのも大きな励みだ。
「にほんの里100 選」に選ばれたのがきっかけで、滝つぼが土砂で埋もれていた「天神の滝」が再生された。今では散策路も整備され、新緑や紅葉の時期に多くの人たちが足を運ぶ。