住民ら出資で合同会社
阿波と書いて「あば」と読む。中国山地の山懐に抱かれた人口約700 人の小さな村だった。2005年2月、旧津山市に編入合併。鳥取県境に接する市最北部の地域となった。
合併後、過疎化と少子高齢化が進み、幼稚園が休園、小学校は閉校。さらに地区唯一のガソリンスタンドの撤退という事態に直面。2014年2月、住民出資で「合同会社あば村」を設立し、撤退したガソリンスタンドを復活させ、そこに小型スーパーも併設した。
昨年発表した「あば村宣言」では、自然農法のコメづくりや地元間伐材を燃料にした温泉薪ボイラーなど新たな取り組みも紹介。宣言は「合併から10年、あらたな村の始まりです」と結ばれている。
(グリーンパワー2016年9月号から転載)