100年超すナシ産地
土壁や生け垣の残る落ち着いた家並みの集落を、広いナシ畑が囲む。この付近は、100 年を超す歴史を持つ「東郷梨」の産地だ。収穫は秋だが、1年を通した世話が欠かせない。日当たりの良い斜面や水はけの良い土壌は、「二十世紀」をはじめとするおいしいナシの栽培に、絶好の環境となっている。
ウォーキングの町づくりを目指す町内には、七つのコースが設けられている。その一つの「梨の花の薫る道」と名付けられたコースは、別所・国信の里が主な見どころだ。ウォーキングステーションとなっている東郷運動公園を出発しての道のりは約5km、約1時間。4月初旬頃から咲く白いナシの花が、里山の風景を可憐に彩る。