自然求めて移住者続々
那智勝浦町の中心部から車で40分ほどの山懐にある9集落から成る色川地区。40年前、有機農業を実践する人たちが移住したのをきっかけに新規移住者が相次ぎ、現在では地区の住民366人の45%を占めるまでになった。その代表的な集落が口色川で、55世帯103人が暮らす。
「自然豊かな所で子育てをしたい」と大阪の勤め先を辞めて4 年前に妻子と移住した大西俊介さん(34)は、木工の仕事の傍ら町委嘱の集落支援員を務める。移住後に第2子が誕生し、4人家族。「田舎暮らしを満喫しています」。里を訪れる人があれば案内役も。「車を降りて歩けば、大量消費の生活を見つめ直すことができますよ」と話した。
(グリーンパワー2015年7月号から転載)