2012年07月27日
海の祇園祭「伊根祭」で7年ぶりに「船屋台」が巡行
約300年余り続く伊根祭は、別名“海の祇園祭”と呼ばれています。
祇園牛頭大王を祭神とする八坂神社を氏神とし、海上安全、大漁、疫病退散と五穀豊穣を祈願します。今年は7年ぶりに「船屋台」が巡航します。
江戸後期に滋賀県長浜市曳山祭りの流れをくむ「船屋台」がとりいれられ、大漁の収穫があった「大祭」の年に出祭されるようになりました。大祭は、明治に7回、大正に5回、昭和に4回開催されています。平成に入ってから4隻が揃う大祭は平成2年と5年の2回。今年は立石地区の1基だけが7年ぶりに登場します。
久しぶりの船屋台の巡行で、村中総出で数日かけて準備しています。「トモブト」と呼ばれる和船7隻の上に、屋台を組み立てていきます。
26日(木)現在の舟屋台の様子
①「トモブト」7隻をしっかりと組み合わせ土台をつくります。
②土台の上に、釘を一切使わず、屋台をくみたてていきます。
③ 欄間にはカラフルな色彩の彫刻。
28日(土)・29日(日)に舞台の上で、歌謡ショーや狂言が公演され、29日の午後1時から、祭礼船・神楽船・船屋台・化粧船が伊根湾で海上渡御を行います。
全国でも類を見ない海を巡行する屋台を見れるのは次は何年後になるか分かりません。この機にぜひ伊根町へお越しください。