2018年10月31日
海の暮らしの中で発達
丹後半島の東側にある伊根湾。干満の差が小さく、湾に沿って立ち並ぶ約230軒の舟屋群は、いつもまるで海に浮かんでいるように見える。
湾内ではブリやタイの養殖などが営まれている。江戸時代からの漁業を基盤とする海の暮らしの中で発達した独特の建築様式が舟屋だ。明治・大正期までは茅葺(かやぶ)きの小屋だったが、その後、現在のような木造2階建てに建て替えられた。2005年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。
(グリーンパワー2015年9月号から転載)