牛首紬で豊かに発展
白峰は石川・福井・岐阜3県にまたがる白山(はくさん)(2702m)の北西側ふもと、かつて牛首と呼ばれた地区を抱える旧白峰村にある。豪雪地の知恵と技、白山信仰が現代に息づく。2005 年に白峰村を含む8市町村が合併し白山市となった。
江戸時代中頃から養蚕が盛ん。伝統産業「牛首紬(つむぎ)」の発展で、豊かな収入を背景に、明治中期には山村とは思えないにぎやかな街を築いた。縦長の窓と厚い土壁が特徴の家屋が立ち並ぶ一帯は、2012年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
2月(今年は12日)、恒例の「雪だるままつり」が開かれる。夕暮れになると、様々な表情の雪だるまにろうそくの明かりがともされ、幻想的な雪景色となる。
(グリーンパワー2016年2月号から転載)