埼玉県南西部にある川越いもの産地「三富(さんとめ)新田」が「さいたま風土記」欄(2017年11月16日埼玉版)で紹介されました。ご覧ください。
江戸時代の開拓地割りをそのまま生かす。間口72メートル、奥行き675メートル。屋敷、畑、雑木林の順に細長く区画された農村集落。
※ 交通アクセスや店舗情報などは、お出かけ前にご確認ください。
※ 車ナビは、里を訪れる際の目標ポイントを数値化したマップコードで、()内が施設名や地点です。地図では★で示しました。カーナビのマップコード検索で利用できます。
2017年11月17日
2013年01月28日
野菜農家さんを手伝って、1月27日に雑木林の落ち葉掃きをしてきました。案内された林には、コナラを主体とした落葉樹が育ち、一面に茶色い落ち葉が敷き詰められたようになっていました。用意された道具は、長い竹でできた熊手と、「はちほん」と呼ばれる大きな竹籠です。熊手で掃き集めた落ち葉を、みんなで籠に詰めていきました。ぎっちり詰めると重さ60キロを超えるほどになるので、簡単には持つことができません。でも、この籠は丸くて横にして転がすことができますので、一人でも軽トラックの前まで運んでいけました。今では作れる人も少ない貴重品のようですが、すばらしい先人の知恵ですね。
1区画の雑木林は、数十メートルの間口に対して、奥行きは数百メートルもあります。作業を始めた時には反対側まで見通せなかったのですが、約30人で3時間ほど進めたら、ようやく林の向こうが見えるようになり、そこで昼食に。作業でぽかぽかになったところへ、温かなけんちん汁によるもてなしもいただいて、真冬とは思えない暖かさを感じることができました。
この日集めた落ち葉は2年ほど熟成させて堆肥とし、広い畑にすきこまれます。この辺りでは、サツマイモを中心にサトイモやニンジンほか、さまざまな野菜が作られています。伝統的な雑木林の管理からできる堆肥がそうした栽培に役立って、首都圏の人々に供給されているのも、一つの森林文化と言えるのでしょうね。(森林文化協会)