持方(もちかた)茨城県

コンニャクと歴史誇り

山間の隠れ里のような12戸の集落。在来の弾力あるコンニャクを作り、加工販売で地域の婦人部が活躍。古文書も残る歴史ある里。

  • 交通:JR水郡線袋田駅から車で20分/常磐道日立南太田ICから車で60分
  • 特産:コンニャク
  • 食事:みらんど袋田 0295-79-0296/西金砂そばの郷 そば工房 0294-76-9000
  • 直売:水府物産センター 0294-87-0375/道の駅さとみ 0294-82-2100
  • 関連ウェブサイト:常陸太田市商工会

※ 交通アクセスや店舗情報などは、お出かけ前にご確認ください。

※ 車ナビは、里を訪れる際の目標ポイントを数値化したマップコードで、()内が施設名や地点です。地図では★で示しました。カーナビのマップコード検索で利用できます。

2016年04月06日

ガイド にほんの里100選 グリーンパワー2016年4月号から

コンニャクの在来種守る
 
 常陸太田市の中心部から北へ約25km。持方は11世帯26人が暮らす山あいの小さな集落である。隣接する大子町(だいごまち)の観光地「袋田の滝」と違い、ひっそりとした「隠れ里」のような存在だ。

「にほんの里100選」に選ばれて建てられた持方集落の記念碑(朝日新聞)

「にほんの里100選」に選ばれて建てられた持方集落の記念碑(朝日新聞)


 
 在来種のコンニャク芋作りが受け継がれている。農家が手間暇かけて育てている在来種は、一般的な普及品種に比べずっと玉が小さく収量は少ない。だが、独特の風味と弾力で「在来種ならではのおいしさ」と評判だ。地域の婦人部が加工販売で活躍している。
 
 持方には古文書が数多く残っている。年貢の出納帖(ちょう)には△や□などの記号も使われ、文字の読めない人でも理解できるような工夫がある。民俗学者の柳田国男も取材に訪れた。
 
(グリーンパワー2016年4月号から転載)

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