武家屋敷を残す町並み
江戸時代の旧武家地、神代小路。南北約450m、東西約250mにわたる地区で、江戸中期から昭和初期までの和風建築が約30棟も残る。2005 年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。07年には地区の代表的な武家屋敷「鍋島邸」の主屋や隠居棟など5棟が「旧鍋島家住宅」として国の重要文化財になった。このほど保存修理も完了し、一般公開されている。
毎年2月下旬、地区では緋寒桜(ひかんざくら)が見頃を迎える。鮮やかなピンク色の花に、見物客は春の訪れを感じる。
町並みを保存する上で大きな役割を果たしたのが、住民らでつくる「神代小路まちなみ保存会」。さらに新しい形の「街のこし運動」を考えている。
(グリーンパワー2016年1月号から転載)