ユズの里が輝ける星に
全国の食卓でおなじみのポン酢しょうゆ「ゆずの村」やユズ飲料「ごっくん馬路村」など、数々のヒット商品を世に送り出している高知県東部の山あいにある馬路村。森林率96%の同村では珍しく、相名地区には平地が目立つ。
ユズは大半が加工品で出荷されるので見栄えは気にしない。そのため農家の多くが無農薬の有機栽培か、それに準じた栽培方法を採っている。
最近では化粧品も開発され、多彩な品ぞろえとなったユズ加工品。年商30億円を優に超え、人口1000人足らずの村に100 人の雇用を創出した。今や全国の山村、過疎地の輝ける星だ。ユズ生産拡大で相名地区を囲む山の斜面の棚田や畑もユズ畑に変わりつつある。
(グリーンパワー2015年10月号から転載)